
調査報告書を公表
中居正広の性加害、関わったとされるフジテレビの問題は3月31日に第三者委員会による調査報告書が公表された。
問題が発覚し、第三者委員会が設置され、当初から3月末には調査結果を公表するとしていた。
調査期間が2ヶ月程という事で調査期間が短く、調査の内容に疑問を抱く声も多かったが、300ページに及ぶ調査報告書は多くの予想よりも踏み込んだ、しっかりした調査報告書であったと感じた。
調査報告書の内容はフジテレビのホームページで、誰でも確認できるように公表されているため興味のある方は参照して頂きたい。
今回の調査報告書では、1月のフジテレビの会見では無いとされていた中居氏とフジテレビ社員との生々しいメールのやり取りがデータ復元により明らかになっており、悪質性がより浮かび上がっている。性加害の報告を受けたフジテレビ側が加害者の中居氏に弁護士を斡旋し、隠蔽に加担したりといった内容は想像通りといった内容ではあるが、改めて事実として考えると、やはり相当酷いなと感じました。
被害女性の当時の感情を考えると絶望し、PTSDになる事も必然かなという酷い事件であると同時に、フジテレビという巨大組織の環境にも恐ろしさを感じました。受験勉強を勝ち抜き、念願叶ってフジテレビのアナウンサーとして就職し、希望を持って働いていたと思いますし、親御さんの心情もいかばかりかと思います。

フジテレビ清水社長の会見
3月31日には第三者委員会による記者会見、その後にフジテレビ清水社長による記者会見も行われた。

第三者委員会の記者会見では、1泊40万円ともいわれる六本木外資系ホテルのスイートルームで行われた飲み会での宿泊費は誰が支払っていたのかいう事について、フジテレビが番組制作費として決済していたという事も明らかにされた。
これはフジテレビが組織的、直接的に犯罪に加担している事にも繋がる重大な事実だと考えます。
中居氏の性加害が直接的な酷い犯罪行為ではあるが、それを取り巻くフジテレビ社員、フジテレビの環境は反社会的組織と何が違うのかという程に一般社会の常識とはかけ離れていた。
こうした放送局が、公共の電波を総務省から認可を受けて免許事業として行っているというのが今ある現実という事が明らかになったという意味では、やはり週刊文春の報道の意義はあるな思います。
6月末に控えているフジテレビの株主総会を含めて今後も成り行きには注目していきたい。
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